Zeredi / ジャーナル
ビジネスにも「いろんな顔」がある
ひとつのサロンでも、相手によって会話は変わります。ビジネスにはそれぞれの「声」があり、変化し続けるデジタル世界で居場所を作るために、小規模な店が無理に大企業のように振る舞う必要はありません。
「アイデンティティ」と言うと、つい個人のことを想像しがちです。でも、自己紹介をしたり、必要な情報を伝えたり、状況に合わせて見せ方を変えたりする必要があるのは、人間だけではありません。
ビジネスだって、同じことをしています。
たとえば、あるサロンを想像してみてください。予約を考えている人は、どんなメニューがあるかを知りたいはずです。配送業の方は、どこへ行けばいいのか、誰が受け取ってくれるのかを知る必要があります。そして、サロンを運営するスタッフには、また別の悩みや疑問があるでしょう。
相手は変わっても、お店は同じです。ただ、その時々で「何が重要か」が変わるだけなのです。
ひとつのサロン、それぞれの会話
カットを予約しようとしている人にとって、サロンは「新しい自分に挑戦する場所」であり、「大切な日に備える場所」であり、あるいは「1時間だけ心地よくもてなされる場所」かもしれません。
一方で、備品を届ける人にとって、そこは配送ルートの一地点にすぎません。知りたいのは「どのメニューを予約するか」ではなく、「どの入り口から入ればいいか」ということでしょう。
そこで働くスタッフにとって、そこは責任と慣れ親しんだルーティンがあり、次の予約までに片付けなければならないことがある「職場」です。
どの視点も、サロンのすべてではありません。でも、会話の内容によって異なる側面が見えてくるだけであり、どれが間違いということではありません。
たった一つの有用なことを伝えるために、ビジネスが自分に関するすべてを毎回語らなければならないなんて、そんな必要はないはずです。
会話には「両側」がある
顧客を理解することでサービスをパーソナライズしよう、という話はよく耳にします。
ですが、ビジネス側にも伝えたいことがあるはずです。
客側が「静かに過ごしたい」と思っているかもしれません。サロン側は、カットに関する質問はしつつも、世間話は控えめにしようと配慮できるかもしれません。客側が参考写真を持ってくるかもしれません。スタイリスト側は、その髪質で何が可能かを説明する必要があるかもしれません。
話し合う前に、どちらか一方が正解をすべて持っているわけではありません。
単に「リストに載っていること」と「理解されていること」の間には、大きな違いがあります。サービスメニューのリストは会話のきっかけにはなりますが、その店が「選ばれる価値」を持つ理由のすべてを伝えることはできません。
また、カウンターに立つ人は単なる「ビジネスの延長」ではありません。彼らには自分の人生があります。仕事で親切に接することが、自分という人間のすべてをそのやり取りに捧げることを意味してはいけないはずです。
「小さい」ことは「語ることが少ない」ことではない
フィリピンのサリサリストア、インドネシアのワルン、街角のボデガ、あるいは大手のフランチャイズ店。
規模も働き方もさまざまですが、それぞれに会うべき人がいて、説明すべきことがあり、提供できる価値があります。
変化し続けるデジタル世界で居場所を持つために、小規模な運営者が無理に大企業になる必要はないはずです。
AIが人々にとっての「助け」を探す手段になりつつある今、私は「誰の声が届きやすくなるのか」と考え続けています。技術チームをたくさん抱えている大企業だけが、理解されやすい存在になるのでしょうか。地域の人々のことは熟知しているけれど、凝ったオンラインプレゼンスを維持する時間がない店はどうなるのでしょうか。
それこそがZerediに込めた想いです。これは顧客数や収益、あるいは統合機能の提供を約束するものではありません。ビジネスが、自分の世界のすべてを説明しなくても、自らの声を届けられる未来を探求したいと考えています。
ビジネスが変わる余白を
ビジネスだって変化します。
サロンに新メニューが加わり、店の営業時間が変わり、これまで質問に答えていたスタッフが卒業する。去年まで正しかった説明が、今の提供内容と合わなくなることもあるでしょう。
説明というものは、会話を始めるための助けであるべきで、オーナーが追いつけなくなるほどの「固定された店のイメージ」になってはいけません。
これは私たちの人生と同じです。ある瞬間に正しかったことが、次の瞬間まで唯一の正解である必要はないはずです。
それは、ビジネスを擬人化してごまかすということではありません。ひとつの説明だけで、あらゆる会話をまかなうことは難しい、ということに気づくということです。
ソロファウンダーからの小さなお誘い
私は一人でZerediを構築しているソロファウンダーです。ここで共有したこと以外にも、さらに探求したい方向性がたくさんあります。
もしあなたがビジネスを運営されているなら、ぜひお話を聞かせてください。何度も繰り返し説明していること、誤解されがちなこと、あるいは会話を始める前に相手に知っておいてほしいことなどがあれば教えてください。
これはアイデアを交換するための誘いであり、統合機能の提供やリリース日を約束するものではありません。また、始めるために顧客データや機密情報を送っていただく必要もありません。もしこの方向性に共感していただけるなら、ぜひご連絡ください。
会話には両側があります。どちらかが自分の世界のすべてをさらけ出さなくても、双方が心地よく声を上げられる場所があるべきです。