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Zeredi / ジャーナル

Zeredi

「パーソナルな体験」とは、ホテルやフライトにおいて何を意味するのか?

私が育った環境でのホスピタリティや、これまで訪れたホテルでの心温まるサービス。そうした小さな気配りの積み重ねが Zeredi のインスピレーションになりました。「一人ひとりに寄り添うこと」は、あえていつもとは違う選択肢を提示することでもあるはずです。

私はホテルが大好きです。単に部屋に付随する設備ではなく、その場の空気感やスタイル、提供されるサービスそのものに惹かれます。

スパも大好きで、どこに良いスパがあるかで旅行先を決めることもあるくらいです。

東南アジアで育った私にとって、そこで触れてきたホスピタリティはアイデンティティの一部です。また、さまざまなホテルやコンシェルジュの方々と接する中で、「これこそが理想だ」と感じるサービスレベルがあり、それが Zeredi が目指すべき方向性の指針となりました。

ですが、旅の醍醐味は宿泊だけではありません。ホテルのロビーに辿り着く前には、出発時間、乗り継ぎ、座席選び、そして「どうやって目的地に着きたいか」という旅程そのものがあります。

そして、「何が正解か」は旅の目的によって変わります。

コンシェルジュというインスピレーション

私がコンシェルジュというあり方に惹かれるのは、「リクエストを理解すること」と「その人に合う可能性のある提案を一緒に探ること」のつながりがあるからです。

長い旅や一日中歩き回った後、部屋に戻ったら預けていた洗濯物がきれいに畳まれてベッドに乗っていたら、とても嬉しいと思いませんか? 疲れ切っている時に、やるべきことが一つ減る。そうして心からリラックスできれば、翌日また元気に飛び出していけます。

こうしたホテルならではのちょっとした気配りが、旅を特別なものにしてくれます。それは、どのホテルも同じサービスを提供しているからではなく、実用的な細かい部分まで配慮されていることで、ゲストがその場を純粋に楽しむための「心の余裕」が生まれるからです。

私にとってそれは、ホスピタリティの温かさと、細部への思いやりが結びついた瞬間です。これはあくまで私個人の感覚であり、東南アジアのあらゆる文化が同じ方法でホスピタリティを実践しているという意味ではありません。

おすすめを教えてもらうのに、人生のすべてを説明する必要はありません。「どんな夜を過ごしたいか」「使える時間はどれくらいか」「同行する人にとって何が重要か」を伝えれば十分です。

自信満々に決めつけるよりも、親身なフォローアップの質問を一つ投げかける方が、ずっと役に立ちます。

これが Zeredi のインスピレーションです。アプリがコンシェルジュの持つ地域知識や人脈、判断力を完全に代替できると主張しているのではありません。

また、「提案」はあくまで「提案」であるべきです。相手が何を好むかを知っていることと、勝手に手配をしたりお金を使ったりしていい許可を得ていることは、全く別の話です。

「あなたにとって」最高の滞在とは?

ホテルは、会議の合間の仮眠場所かもしれませんし、家族旅行の一環かもしれません。あるいは、そのホテルに泊まること自体が目的の体験かもしれません。

同じ人であっても、旅の種類によって求めるものは異なります。

ある時は「雰囲気」でホテルを選び、またある時は「立地」や「早朝の出発」を最優先にする。普段なら嬉しいサービスも、一泊だけの滞在では不要なこともあります。

「リラックスしたい」「賑やかな場所がいい」「パーソナルな対応がほしい」といった言葉の意味は、人によって異なります。

だからこそ、具体的な質問が役に立ちます。「静かに座れるスペースはありますか?」「利用したい施設の営業時間は?」「そのサービスはプランに含まれていますか? それとも別料金ですか?」

旅行者は自分が望むことを伝え、ホテル側は実際の環境や提供できることを説明する。

お互いに、同じ形容詞を使っているからといって、必ずしも同じ体験が得られると思い込む必要はありません。

ロビーに着く前には、フライトがある

今回はいつもの座席の好みよりも、少しでも早く到着することの方が重要かもしれません。スケジュールをずらせば、航空券が安くなるかもしれません。あるいは、同行者がいるため、相談して決めなければならないこともあるでしょう。

これらは矛盾ではなく、状況に応じた「トレードオフ(妥協点)」です。

「通路側の席がいい」という希望を持っていることと、実際にその席が割り当てられていることは違います。「隣同士に座りたい」と願うことと、その便にグループ全員が隣り合わせで座れる席があることが確定していることは別です。

オプションや料金、制限事項、確定した予約内容は、航空会社や予約サイトで直接確認してください。機内食やアシスタンス、手荷物など、個別の手配が必要なサービスについても同様です。

「好み」は、適切な相談を始めるためのきっかけになりますが、それを「依頼が完了した」と勘違いしてはいけません。

一つの旅、異なる会話

「到着時間」は航空会社にとってもホテルにとっても重要な情報ですが、その理由は異なります。

航空会社とは「移動」について話し合い、ホテルとは「遅くても大丈夫か」や「チェックイン前に荷物を預けられるか」を確認します。

同様に、誰かと一緒に旅をする場合、座席と部屋では異なる検討事項が出てきます。予算制限がある場合は、航空券に何が含まれているかを確認し、それとは別にホテルのどのサービスが追加料金になるかを確認する必要があります。

必要な情報を適切に共有すれば、旅の各プロセスをスムーズにつなげることができます。すべての提供者に、旅の全行程や仕事のスケジュール、家族の物語までさらけ出す必要はありません。その手配に本当に必要な情報だけを、適切なルートで伝えればいいのです。

これらのやり取りには、常に二つの側面があります。「ユーザーが望むこと」と「提供者が提供できること」です。

ビジネスにもさまざまな側面がある では、日常的なリクエストの「もう一方の側面」について考察しています。

決めつけずに、記憶しておく

リピーターのお客様や乗客の方は、「ゼロから説明しなくていい」ことに価値を感じるでしょう。しかし同時に、「今回は違うものがいい」と思うこともあるはずです。

「前回はこちらをご希望でしたが、今回の旅でもお役に立ちますか?」と問いかけることは、黙って前回の選択を繰り返すよりも、ずっと自由な選択肢を残してくれます。

過去の予約履歴が、その時のすべての理由を説明してくれるわけではありません。空き状況や予算、あるいは同行者の都合で、あえて特定の部屋や便を選んだ可能性もあるからです。

「記憶していること」は良いサービスを支えますが、それが「過去の選択を修正しにくくさせる」ものであってはいけません。

明示された好みと推論された好み に関するエッセイでは、この違いについて深く掘り下げています。また、旅によるコンテキストの違い では、三世代旅行と出張の対比について解説しています。

「パーソナル」とは「予測可能」であることではない

こうした体験が、Zeredi が目指すべきアシスタンスの形を作りました。それは、「状況に配慮し」「日常的な詳細に役立ち」「決めつけるのではなく、問いかける」ことです。

Zeredi は現在開発中です。この記事は、その開発のインスピレーションとなった個人的な想いを綴ったものであり、ホテルや航空会社との連携、予約サービス、確定した旅行手配などの機能リリースを告知するものではありません。

特定のホテルのスタイルが大好きであっても、別の選択肢を選ぶことはあります。使い慣れた「好み」は、選択肢を狭めるためではなく、新しい可能性を探るための助けになるはずです。

それこそが、滞在やフライトにおける理想的なバランスではないでしょうか。より良い質問をするための十分な理解があり、何が可能かという明確な情報があり、そして「今回は違う選び方をしよう」と思える余裕があること。

旅のなかで、心身ともにリラックスしたい時間について知りたい方は、好みに合ったスパの見つけ方 をぜひご覧ください。